飛鸞宣化(御聖訓)
天道にのみ許された神人連絡法
天道の救いが世に降っているのは、時が空前絶後の大きな災いが迫っているからです。
上天老様は、すべての原佛子が末劫と呼ばれる大災難にあうことを見るに忍びず、大道を降下され、あまねく霊を救うために、弥勒古仏、観音古仏、天然古佛の三佛を派遣され、天盤、道盤を司らせました。また同時に多くの諸天の神仏が道を助けて下さっています。そして一貫した真の大道を宣揚し、迷い苦しむ世を覚醒させるために鸞壇を設け、人の身体を借りて神人合一のもとに神仏の御霊により沙盤と木筆を用い、訓言を示されています。これを飛鸞宣化といいます。
「飛鸞宣化」は、天道にのみ許された「砂文字」による神人連絡法です。近代の物質文明の発達によって、人は大自然の真理を忘れ、神や霊の存在を信じられなくなりました。天命の道を明らかに公表し、人々に神仏の存在と霊魂不滅を知らせるため、西暦1840年ごろ、東土第14代姚祖の頃に収円が開始され、同時に鸞壇を設けて砂文字による神人の連絡をはかり、人々の迷妄を破る手段とされました。第17代路祖から大衆の参加を許され、第18代弓長祖になって世界的に展開されました。
飛鸞宣化の方法は、天才、地才、人才の「三才」を用いて神仏の神示「御聖訓」を賜り、天道の真義を明らかに宣べられます。砂文字を書く筆の役目をする「天才」は常に精進潔斎し、守玄瞑想をして沙盤の前に木筆を持って立てば、神人合一の境地に達し、神仏のご来臨を受け、目を閉じたままで横書きに御聖訓が現れます。
時と場面に応じて、明に暗に衆生の霊を導き覚醒させ、これによって天道の真義が明かされて、その偉大さが立証され、迷いから悟りへ、暗黒から光明の悲願へと衆生を導かれます。決して吉凶・禍福を占う一般の憑着霊や、あるいは巫女・霊媒のたぐいではなく、ご来臨の仙仏は、理天界の神格ある神様、仏様に限定され、ひとしく老様の天命を奉じてご訓示あたられます。
天道には人間としての教祖が存在せず、「飛鸞宣化」を通じて真理の世界の御言葉をいただき、組織としては人盤領導理事会を中心として、道務が運営されています。