天道がよくわかる本

1 無極って何?

大きさのない点、陰陽の中心


 「老様は無極であり、無極から陰陽が分かれ太極を生じ…」と言います。
 ではこの無極とは何でしょうか。何もないことでしょうか。無極は奥深く私達の三次元の世界では捉えることのできない世界です。一次元、いや御聖訓では、次元の始まる所、次元を生み出すところとさえ表現されています。
 この無極を簡単に説明すると、回っているレコード盤の中心の一点と言えます。回っているレコード盤上の一点をとると、左から右に動いています。しかしその反対側の一点は逆に右から左へと動いています。もっとどんどん中心に近付いていっても、やはりそれぞれの一点は動いています。しかし、どんどん中心に近付き、ある一点を過ぎるとその点は突然動く方向が反対に変わります。このある一点こそが無極であり、大きさのない点、真の中心です。レコード盤の回転はこの一点を中心になされ、レコード盤に回転を与えているのが陰陽です。したがって陰陽とはレコードの面が手前側に来たか向こう側にあるかの違いだけであり、どちらか片一方だけでは存在できないのです。男も女も、天神も地祇も中心から見れば一対のものと言えるのです。


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