天道がよくわかる本

13 三界は修行の場所

気天界と象天界と地獄界


 気天、地獄、象天は修行のために作られた仮の世界です。魂の故郷は理天と申しますが、それに対して修行の世界には「気の世界」と「象の世界」に大きく分けられます。
 さらに気の世界には、軽くて清らかな気(プラスの気)の世界である「気天」と、重くて濁った気(マイナスの気)の世界である「地獄」に分けられます。この気天界と地獄界、そして象天界の三つの世界を三界と言うのです。
 この三界は魂の修行のためにが作られた仮の世界であり、この三つの世界は複雑に絡み合って存在しています。象を生み出し、動かしているのは気ですから、気が本体であり、象がその影とも言えます。
 しかし、修行においては象を借りてでなければ行なえません。いくら気が本体と言っても、その依り代となる象がなければ、気のみでは何も起きないのです。罪を作ることもない代わりに、徳を積むこともできません。そしてその依り代の中で最も優れたものが、人身です。人の体を得てはじめて道に出会い、歩み、修行の世界を脱して理天へと帰ることができるからです。
 実際にはこの三界に四生因縁はじめ様々な因縁が複雑に絡み合い、この世界を四生六道にさらに分けることができます。
 人間霊を中心に様々な因縁の霊体がその依り代(人)に縋り、霊団を形成します。その霊団がその人の意思や行動を決めているのです。ですから人の意思は多くの霊の意思が融合し現れているのです。そしてその霊団の構成によりその人の霊数と呼ばれるものが決まってきます。


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