天道がよくわかる本

28 家郷信書 その②

さまとのお約束


 三山坡の別れにて、私たちは理天より修行の世界である東土すなわち三界に降ろされました。しかしその時、嘆き悲しむ私たちを見てさまは私たちに理天より声を掛けられ、様々な言づてとお約束をされました。今回はその言葉を簡単な言葉に換えて紹介したいと思います。 さまは私たちにことづけされました。「東土に降って世界を治め良き児となりなさい。ただ三元の会(末劫の時)には紅塵(三界)に降って児等を救います。その時は十指の指を全て組みて漏らすことのないように、また性を迷わすことないようにしなさい。早く修行の成果を得てと再び逢うことができるように努めなさい。迷いの世に貪着して苦しみの中に堕ちないようにしなさい」「修行を助けるためには八つの宝(八徳=孝悌忠信禮義廉恥)を与え、世を治めるために七星の剣(妙智慧)を与え、魔を降すために太極圏の宝鏡を与えます」
 「末劫の時、が救いの道を降します。その時に真の宝(三宝)を得れば、再び嘆き悲しむことはありません」「されど末劫の時、塵の世に貪恋して、酒色財気に本性を迷わせ名利を貪れば、苦しき深き淵に堕ちます。忠孝節義をことごとく失えば、四生(獣)に生まれ変わります。五常八徳を身をもって行わなければ四生六道に堕ちて安心は得られません。末劫の時には五濁(殺盗淫妄酒)の悪魔が現われ誘惑します。迷った児等を三災八難が襲うことを心配します」「あなたたちに命じて東土に一度降ろすも、本性を迷わし根源を見失ってはいけません。皆、同じく彼岸に登り理天に帰って来なさい。の勅旨を伝え、宝(三宝)を抱けば顔色は鮮やかとなります。再び雲靴を履かせ逍遥自在となります。しかし天の御旨(天命)に逆らえば黄泉へと堕ちます。守玄を励行して体内に先天の気を巡らせば、神に通じ迷うことありません」
 「末劫の時に家路(理天)へと帰らなければ、さらに十二万年を待たなければなりません。迷う者はそれを知りません。故にそれらの人を導くために弥勒古佛が天盤を掌り、諸仏諸祖が道を開きます。先に旁門(五大宗教)を発して経典を伝えます。後に真の道(天道)が現れた時には、各々明師に出会いて玄関を示してもらいなさい」
 三山坡にてさまはこのようにことづけされ、お約束されました。今がその末劫の時です。私たち自身その言いつけを守り、理天への道を歩む者であると同時、諸神佛と共に道を開き多くの迷った人を導く使命を与えられ、今下生しているのです。


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