天道がよくわかる本

6 四つの難関を越えて

人身に転じ難く、中土に生まれ難く
明師に偶り難く、大道に逢い難し

 今、あなたは偶然に道に出会い、得道したと思われるかも知れませんが、道に出会い得道することは大変難しいことです。得道のためには「四難」と言って、四つの難関を越える必要があります。四難とは、「人身に転じ難く、中土に生まれ難く、明師に遇り難く、大道に逢い難し」と説かれています。
 それは先ず人の身体を得て生まれて来ることの難しさ。輪廻の中で四生六道を転々としている私達の霊が人としてこの世に生を享けることは並大抵のことではありません。動物に生まれたり、地獄で苦しんだり、またやっとその機会を得ても水子となり、人身を得て生まれることができないこともあります。故に人としての生涯がいかに大切かが分かります。
 次に中土、すなわち法の伝わっている場所に生まれることの難しさです。人として生まれても、その時、その地に法が伝わっていなければ、法に巡り会うことはできません。そしてさらに法の伝わる地に生まれたとしても、明師すなわち法を伝える尊い師に遇うことができなければ、法は得られません。そして最後に、せっかく明師に巡り会えたとしても、得道を拒み、素直な気持ちで受け入れることができなければ、大道は得られないのです。今、さらに大道は門戸を広げ、あらゆる縁を以って人や霊を道に広げようとしています。それでも道を得ることは決して簡単なことではありません。前世の徳、先祖の徳が整ってはじめて道を得ることができ、一族の期待を一身に背負って道を歩むこととなるのです。道を歩んで行けばそのことを自覚できる時が必ず来るはずです。


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