天道がよくわかる本

9 漢字の秘密「理」

魂の故郷を暗示


 漢字の中には道や真理に繋がる、さまざまな事柄を暗示する多くの秘密が隠されています。そのたくさんある中で「理」という文字について、考えてみましょう。
 「理」は真理であり、理天極楽世界(輪廻を解脱した神仏の世界・霊の根源)です。また全ての根源であり、絶対不動のものです。
 「理」という字をよく見ると、王と里からできていますね。王とは主であり、キリスト教で言う主、すなわちラウム様のことです。理とは、主たるラウム様のいらっしゃる里ということになります。
 また、王とは玉のことでもあります。へんで言うと玉へんに属しています。この玉とは魂(霊)を表しており、すなわち御魂のことです。そして魂は肉体の主、本体でもあるのです。その魂の里、故郷と書いて「理」となるのです。これこそ理天が魂の故郷であることを暗示しているのです。
 そしてさらにこの理天に到るために「一」を得ることが重要であることも暗示しています。一とは一指貫天の法、玄関の一点のことです。もし「理」の文字の中の王から一を除いてしまったならば土に変わり、「埋」という字になります。これは、一を得なければ六道輪廻の世界、迷いの世界に埋まってしまうことを暗示し、一を得てはじめて理天極楽世界、悟りの世界へ入ることができるのです。
 どうですか、「理」という漢字一字をとってもこのようにたくさんの道に対する暗示、教えが隠されているのです。


[ 一覧へ ]