天道がよくわかる本

17 宗教(仏教VSキリスト教)

すべての宗教の根源は一つ


 「萬教同根」、すべての宗教の根源は一つであるという言葉があります。天道は真理へ到る道であり、その道を教えているのが宗教です。ですから、ほとんどの宗教はまったく同じことを違った表現で説いているに過ぎません。対機説法と言い、同じ質問でも相手によってその答えが変わるように、まったく同じ真理を説いても、その説き方はその場の状況に応じてまったく違った教えの如くに変化します。
 例えば、仏教とキリスト教、一見違う教えのように感じますが、どちらも道を説いています。しかし、キリストが道を説いた時代と場所は、争いの絶えない所でした。今でも紛争地帯で有名ですが、そこでキリストは難しい教えを説かず、隣人愛、博愛として、先ず争い(喧嘩)を止めることから説きました。そして主たる神と人は親子の関係であるとも説かれました。理解しやすいその教えは世界へと広まりました。
 一方、釈迦が道を説いた時代と場所は、カースト制度と呼ばれる厳しい身分制度の地でした。そこで釈迦は、なぜこのような差別区別が生じるのかを因縁因果という言葉で説明しました。そして曼荼羅の如く、すべては如来()を中心に外へと広がり、そして中心に収束され、すべての者が如来()の一部であることを説かれました。その説かれた言葉が「経」、つまり道を教える経路(地図)として後に編纂されたのです。
 仏教は理論の面ではキリスト教を上回っていましたが、その難しさゆえにキリスト教ほど広まらず、後に念仏往生を説くことによって庶民に根付きました。 このようにすべての教えの根源は一つであり、多くの宗教は表現が違うものの、同じ真理に基づいて説かれているのです。何を教えの違いで争ったり、主張する必要があるのでしょうか。表現が違うだけで同じことを言っているに過ぎません。要はその根源である真理(道)を得ることが大切なのです。


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