天道がよくわかる本

18 漢字の秘密「一」

「一」 は根源を現わす文字


漢字には道に対するさまざまな暗示や教えが隠されています。今回は漢字の「一」について書きます。
 「一」は「はじめ」とも読み、数字の一番最初の数です。一がなければ二も三もありません。ゆえに一は根源を表す文字です。
 天道の得道とは魂の根源を得ることであり、一指貫天とか頂門の一針、一点点破、一を得る、とさまざまな言い方によって得道のことを表わします。この一を得ることが如何に大切なことであるかが漢字の中にも暗示されています。
 例えば「理」という字から一を取れば「埋」となります。これは一を得ていなければ輪廻の世界に埋まってしまうことを言い、一を得てはじめて理天極楽へ返ることができることを表わしています。同様に「幸」という字から一を取ったら「辛」という正反対の意味になります。一を得てはじめて本当の幸福を得ることを表しているのです。
 また、「一」に「止」と書いて「正」となり、正しいから「一」を取れば「止」しまいます。魂の正門、玄関の一点に気を集中し、一に止まれば常に正しい判断ができます。これは玄関を守るという意味で玄関と言います。逆に一に止まることができずに気が四方八方に散って走り回っている状態を表わしたのが「迷」という字で表わされます。一を聞いて十を知る。まさに一を得てすべてを悟ることが叶うわけです。
 最後に「体」から一を取ると「休」となります。一息入れて休むことも大切ですが、休んでばかりでは体がなまってしまいますよ。さあもう一頑張り。


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