天道がよくわかる本
41 時は陰陽のめぐり②
大宇宙の一日
一大元とは12万9600年という長い時間の流れです。そして、それが大宇宙の一日、一年であり、この中に陰陽の巡りがあります。ではこの一大元を一日すなわち24時間、または古い時の数え方である子から亥までの十二刻に置き換えてみましょう。
一大元には十二会というの節目がありそれが子から亥までの時です。
子の刻(午後11時から午前1時)は一日の始まりです。この時に日付が変わります。一大元においても子の会より大宇宙の新たな時の始まりです。しかしまだ陰の気に満ち、陽の気はありません。そして丑の刻(午前1時から3時)、ご存知「丑三つ時」で知られるこの時刻は人々が一番寝静まっている時です。幽霊の出やすい時とも言われるのはそのせいでしょうか。次に寅の刻(午前3時から5時)、少しずつ空が白み夜明けの近づきを感じさせます。一大元においては原霊降下の時、億の原子霊がこの世に降ろされた会です。次に卯の刻(午前5時から7時)、辰の刻(午前7時から9時)、巳の刻(午前9時から11時)と日が昇るとともに陽の気が刻一刻と満ちてきます。そして午の刻(午前11時から午後1時)には太陽は天頂に達し、陽の気がピークに達します。午の刻が陽の時と陰の時の入れ替わる時です。ですから午の時を中心に午前(午の前)、午後(午の後)と言います。私たちが生活する上においても午前中こうして、午後からこうしようというように生活の大きな節目となっていると思います。正午を(午の刻の真ん中)を境に陰の時に入ります。依然として陽の気の方が多いのですが、陰が基本となります。いわゆる陰陽交替です。今私たちが生活しているこの時期は大宇宙の一日から見ればちょうど正午にあたります。陽が満ちて陰の時代に入ろうとしている時です。次に来る未の刻(午後1から3時)に向けて午未交替とも言われています。ですから「未が来る」と書いて「未来」と呼ぶのは、今が午の時であり、次に来るのが未の刻だからです。
今、世の中を見ても、陽の時から陰の時に移って来ていることがうかがえます。繁栄の時代を過ぎ、あらゆる面で陰が見えてきました。また、男性と女性の立場が曖昧となったり、地方と中央の力関係など、陰陽の関係に変化が見えてきています。
次に申(午後3時から5時)、酉(午後5時から7時)、戌(午後7時から9時)、亥(午後9時から11時)で一巡りします。この巡りが一日ですが、これと同様の巡りが一大元の中でも行なわれています。しかし同じ所を巡っているわけではありません。一巡り、一巡りと螺旋の如く上昇、向上しながら巡っていると言われます。素晴らしい未来、午後の時、次の時代を創るのは、今を如何に頑張り成長したかによるのではないでしょうか。