天道がよくわかる本
42 時は陰陽のめぐり③
大宇宙の一年
一大元とは12万9600年という大宇宙の時間を私たちの知っている一年に置き換えてお話します。
旧暦の1月1日に当たる子の会(1月)の最初に大宇宙の新たな時が始まりました。丑の会は(2月=新暦では3月頃)冬の盛りは終わり、春の兆しが見えてきました。しかし、まだ霊は修行の場である三界に降ろされていません。春の盛りである寅の会(3月)に億の原子霊が三界に降ろされました。ちょうど種もみを蒔くが如く、素なる霊がこの世に降りました。降ろされたばかりの霊は純粋で穢れのない霊性を持っていましたが、修行が始まったばかりの霊は未熟であり、この世を自分たちの手で治めることができません。そこで七柱の神仏が順に世を治めるお役をいただき、その任に当たられました。これを七仏治世時代と言います。献香礼の時に礼拝する「南無阿弥十仏天元」の十仏とはこの七仏と燃灯古仏、釈迦古仏、弥勒古仏を加えた神仏のことです。また神道で言う神代七代とか旧約聖書にある天地創造の七日間もこのことを言っています。そして卯、辰、巳の会(3月から5月)にかけて霊は徐々に成長を続け、午の会(6月=新暦だと7月頃)にようやく一人立ちできるようになりました。世の中を神仏に代わって人が治める時代に入りました。時は真夏、全てのものが最も成長し伸びる時です。陽の気に満ち溢れ、霊の成長とともに物質文明も最盛期を迎えました。ここ百年間の文明の発展は想像を絶する勢いで進みました。稲で言うならば稲穂を付け実りの時です。そして午の会から未の会へと移り変わろうとしている時が、私たちが生きている今の世です。陽の気は満ち、これから陰の時代へと移り変わり、少しづつ陰の気が増えて行こうとしています。夏から秋へと向かう時です。この時は収穫の時期でもあります。私たちの霊の成長の度合いに応じて大きな収穫が訪れ、1万800年間の白陽地上天国が誕生するのです。また、同時にこの時期は台風の季節でもあります。成長が充分でなければ、風や雨で被害を受け収穫できなくなってしまいます。これを三期末劫と言います。更にこの時期を過ぎると落葉帰根、茂った草木の葉も落ち、根に帰ります。未、申、酉、戌、亥の会(7月から月=新暦では8月から12月)に成長を遂げた霊は全てさまの許へと帰り、三界もなくなります。そしてまた新たな一年が始まります。今収穫できるか否かの大きな節目の時です。素晴らしい白陽時代を皆で創りましょう。