天道がよくわかる本
43 神仏の組織、曼荼羅
神仏の組織絵図
天道は道であり、単なる教えではないことは既にご存知と思いますが、しかし、天道を宗教の観点から見た場合、天道は多神教でしょうか? 一神教でしょうか?
御聖訓には多くの神が降られ諭しを綴られます。また様々な神仏の段階、役職があります。答えを言ってしまえば、天道は唯一さまを中心とする一神教です。多くの神仏は全てさまの一部を担われているに過ぎません。例えば妙見尊星は北極星を神格化した神であり、宇宙の運行や人霊の生死を司る神とされていますが、では妙見尊星が宇宙を運行しているかと言えば、確かに星々を率いて宇宙の運行の中心になっていますが、それもまた大自然の営みの一部に過ぎません。さまの天命により全ては運行されているのです。
このさまを中心とした神仏の組織は絵図に表わし切れるものではありません。しかしあえて絵図に表わすならば曼荼羅として表現されます。真ん中にさまが描かれ、そしてさまの補佐的な役目を為す、三仏(弥勒古仏、観世音菩薩、天然古仏)が描かれ、その周囲には明王はじめ法律諸部の神々、そして各聖院に配置された諸神仏が描かれ、そして最も外には二十八宿をはじめ雷部、風部、虎部、龍部などの護法神が描かれていきます。しかもそれぞれの神仏や各部は決して独立したものではなくそれぞれの職の領域を守りながら全てが一体となっているのです。
すなわち中心なるさまのために各神仏は職を遂行し、そして与えられた領域を完全に為すことによってさまと和すことができます。また、さまは各神仏の領域を管理し、各神仏と和します。しかしさまの管理とは各神仏との完全な信頼関係のもとに為され、天律という最低限の規則のみで、細部までその職を侵すことはしません。また各神仏間も同じです。各神仏はそれぞれの特質にて職を遂行し、さまの繁栄を支え、さまは各神仏に信頼をもって接し、その繁栄を願います。さまは絶対なる繁栄を約束し、各部はさまからの護りによって中心から外へ外へと繁栄して行きます。また、各部の繁栄があってさまの繁栄となり。さまの存在あって各部の進展があるのです。すなわち全てがさまであり、天命の許に運行されているのです。
この神仏の組織を組織図に表わすならば、一般的な組織であるピラミッド型のものを四つ合わせた形、すなわち皆さんがよく知る曼荼羅の形となるのです。これは天界、神仏の世界の組織図ですが、人の世界でも同様です。泉珠様、領導理事会を中心とした組織体制にてあらゆる方面へと展開して行けるのです。
今、救霊の体制はこの曼荼羅の形をもって為される曼荼羅収円の時期に入ったことが御聖訓にも示されています。中央とそれぞれの聖院、その役割は違っても、全て天命の許に一つです。共に白陽楽園を築いて行きましょう。